【読了】「愚直」論 ー 樋口泰行
今回読んだ書籍はこちらです。
お借りした書籍の3冊目です。
「愚直」ってどういうことなんやろう。樋口さんが伝えたいことってなんやろう。
と常に意識しながら読みました。
以下にまとめます。
【概要】
よくあるビジネス書のように、樋口さんの生い立ちから現在に至るまでを時系列に沿って書かれています。
ちなみに樋口さんはエンジニア出身の方です。
エンジニアからマネジメントを目指している方には読んでもらいたいです。
また、よくある「私すごいんですよ」本ではないです。
経歴だけを見れば驚くほどエリートなんですが
本人曰く内向的で、話し下手で、人一倍不器用な人間だったと。
それでも、社長にまでなった理由は愚直なまでの「熱意」と「努力」であると。
僕自身も努力型の人間だと考えているので、改めて身が引き締まりました。
内容の総括は6章で行われているので、まとめだけ見たい方は6章だけ見るのもアリですが、言葉の重みが伝わってこないと思います。
【内容】
ざっと箇条書き形式で記載します。
■T字型人間
●概要
Tの横棒は幅広い知識や人脈。縦棒は自分の強みとなる領域を深いレベルで理解していることを指す。
バランスよくTの字を大きくしていかないといけない。
●必要とされる理由
横棒については、激動する時代の中得意な領域で好きな相手とだけ仕事をしているわけにはいかないから。
→知識や情報は自分で勉強するしかない。人脈は努力で広げる。
縦棒については、自分の強みとなる領域を深く理解することで、それとの比較によって他の領域も理解しやすくなるから。
■これから求められる人材像
●高いマインド
マインドこそ全て。そのマインドとは何か
- パッション
- オーナーシップ・マインド
- コラボレーティブ・マインド
- スピード感
1について
最終的に熱意がないと人は動かない。また、情熱は自己成長の原動力にもなる。
ちなみに、成長=熱意×経験で表せれる。
2について
自分が責任を持って最後までやり遂げるという決意のこと。
3について
協力、協業のマインド。
4について
過去にしがみつくことなく、現場志向、仮説志向で仕事を進めるマインドのこと。
●現場志向とは
答えは全て現場にあるという考え方。
会議室で議論を重ねるよりもとにかくやってみようという姿勢が必要。
●仮説志向とは
限られた時間の中で、手持ちの情報から最善の仮説を構築し、実施しながら検証・修正していく。情報を集める際には、やみくもに行わず、仮説に基づいて優先順位をつけ、意思決定に必要な情報から集める。慣れるまでは不安を感じるかもしれないが、トライ&エラーを繰り返しながら、身体が順応するまでその能力を高めるしかない。
これらを総じて身につけるには、ロールモデルを見つけるのが近道だ。
■仕事のスコープ(視野)を広げる
高いマインドを持つことで、仕事の「スコープ(視野)」が得られる。
ビジネスやキャリアは、自分の頭の中でどれくらいの世界が見えているかで、得られるリターンも異なる。様々な部門において、どれだけ広い範囲で、肌感覚として理解できる素地があるか。それ次第でビジネスパーソンとしての価値が変わってくる。
以上
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